リアル~完全なる首長竜の日
2013年 06月 14日
映画評論家の間では評判になっていたので見に行ったが、
はっきり言ってこの映画は失敗作だと思う。黒沢清に失望した。映画評論家もあてにならない!
「インセプション」と同じ頭の中の仮想現実の話だが、「インセプション」の演出に全く遠く及ばない!
「インセプション」には重厚感と説得力があったが、この映画には皆無!
ある意味、時間と金をかけてもいいものを作るべきだった。
まず、何より後半のどんでん返しが読めたので僕にはストーリーに意外性が感じられなかった。
しかも、演出力がないので首長竜の唐突感は否めない。というか首長竜の必然性がいまいち感じられない。
また、「センシング」が成功したときに医者たちがみんなで拍手をする異常さ。政治家じゃあるまいし医者がそんなことするか?
多分、この映画を見た8割の人たちが消化不良を起こすと思う。まさに映画を作る側だけのマスターベーション。
つまり、観客おいてきぼりのシーンが多すぎるのだ。
役者はいいのだが、演出家が役者を使いきれてない。小泉今日子なんてたった数分でいなくなる。もったいない! 恐怖感の演出だけは秀逸だが、その他は×
採点 65点
by hal5911
| 2013-06-14 22:10
| 映画